「たくやくん…」

それは空青くんの友達の種田たくや(たねだたくや)くんだった。


「何やってんだよっ!!」

掴まれた腕が痛い…。

「何って空青くんが…」

まだそこに空青くんは居るんだもん。
迎えにいかなきゃだめなんだもん…。


「空青は死んだんだよ!!」
たくやくんの声にびくっとなった。

死んだ…?空青くんが…?本当に死んだ…?

あれほど出なかった涙がどんどん出てくる。


「空青は死んだんだよ…。お前を守るために。
お前は…アイツの分も生きなきゃいけねーんじゃねーのかよ…」


涙が止まらない…