気付いた時には走ってた。 空青くんは生きてる…。きっとあそこにいる…。 「はぁはぁはぁ…」 そこは あの事故現場の交差点。 何台もの車が走ってる。 「空青く…」 「あぶねぇ!!」 歩道に飛び出そうとしていたあたしの腕を誰かが強引に引っ張った。