「捺芽!?捺芽!!!」

お父さん…お母さん…。
2人がほっとした顔で走ってきた。

「よかった…。無事で…」
「本当によかった…」

お母さんに抱きしめられ急に震えが止まらなくなった。


「……じゃない…」

「え…?」

ようやく喋れた言葉。

「無事…じゃないよ…。空青くんが…空青くんが死ん…じゃっ……」


そう…空青くんが死んだ……。