あの時…。
空青くんと気持ちが繋がってたんだね…。
あたしを抱きしめてくれた温もりが蘇る。
“好きでいてくれてありがとう”
“桜木っ!!”
“大丈夫か!?桜木!”
“捺芽!!”
“お前は生きろ!!”
空青くんから貰った沢山の言葉…。
ちょっとした言葉でもあたしの宝物だった。
「たくやくん……」
「…ん?」
あたしはたくやくんの方を向いた。
たくやくんはニッコリ笑っていた。
「あたし、たくやくんの気持ちには応えられない……」
「うん…」
たくやくんは優しい笑顔でそう答えてくれた。
「でも…ありがとう。凄く凄く嬉しかったよ」