「 仁。手紙読んだんだよね?」

私はあえて笑顔で話す。

「ああ。読んだよ。 」


仁は下を向いていた。


何を考えているかは分からない。

怒っているのかな?


「 なんだよ…この手紙‼︎」

仁は鞄から手紙を取り出す。
私の手紙はビリビリに破られていた



「 何って何よ。
仕方ないの。私、病気なんだもん。もう…どうすることもできないんだよ…

だから、別れよう。」




「 知ってるよ。
だけど、別れるなんて理解できない。

白血病なら、俺が夢を支えるよ。

今までずっと夢に支えられてきた。
だから、今度は俺が支えるんだよ」




仁は怒っていた。




でも…


でもね…


仁。もう、全てを話そう。

私は仁に伝えようと思っていることを伝える決意をした。