「仁。大好きだよ。
愛してるよ。
今まで…ありがとう
夢。 」
手紙はこれで終わった。
何だよ。この手紙。
俺は手紙をビリビリに破いた。
「おい。仁。何やってんだよ。
夢姉からのラブレターだろ? 」
信が俺を落ち着かせようとしている。
「 冗談じゃねぇ…。
納得いくかよ! 」
俺は自分の机を蹴り上げた。
キャアアッ!
周辺の女子がざわめく。
俺は走った。
職員室に。
俺はガッと職員室を開けると、
「 鮫斑ー!」と叫ぶ。
周りの女先生から
「鮫斑先生でしょ!先生をつけなさい。先生を! 」と叱られた。
俺は無視して、鮫斑をただただ待った。