「 大好きな仁へ。

この手紙を読んいる、ということは私は今、病院にいます。

きっと、こう診断されたんだよ。


白血病って。」



俺はここまで読んで、顔を上げる。

どういうことだ?

夢が白血病?



俺はもう一度手紙を読む。



「 私、白血病って治らない病気だとおもってた。 だけど、今は違うんだって。 ほぼ皆が治るらしいの!

でもね──。

あくまで”ほぼ”なの。

鮫斑先生の娘さんは白血病で死んじゃったんだって。

だから、私も、死ぬかもしれない。



私、死にたくない。


仁とおばあちゃんになるまで
一緒にいたいの。

ずっと…ずーっと。」


俺はもう一度顔を上げる。


鮫斑の娘が白血病?
……初めて知った。




て、いうか…夢。

逆プロポーズ…普通の俺なら喜ぶと思うな。

でも、白血病の文字を見ると、笑ってなんかいられない。