「はい…夢の母です。」

お母さんは落ち着いて女の人を見つめた


「 初めまして。夢さんの担当医になります。 朝霧 奈津子です。」


そういって奈津子先生は名刺を出してお母さんに出した。

「 奈津子先生?」


「そうよ。よろしくね…ゆめちゃん 」


先生はニッコリ笑った。

優しそうな人でよかった…

「 今回の検査入院について説明したいと思うので、ちょっと来てください。」


お母さんと私は手招きされた。


「零。遥をよろしくね。 」


お母さんはそういって零に1000円札を出す。


お金に目がない零は目をキラキラさせて
「任しとけ。 」と笑った。

はぁ…
自分の弟だろ…零。




私たちは別室に通される