私と先生は病院に急ぐ


病院で私は検査入院とやらをしなければならない。



「あ。お前のお母さんに連絡しといたから。もうすぐで来るからな。 」


私は思い出す。


お母さんや仁のことを…。


「 先生…。渡して欲しいものがあるんだ…もし私が白血病だったらね。」


私は封筒を手渡す。


仁宛ての。


少し前から書いてたんだ。

仁には内緒なんだけど。



「 了解。検査結果が出たら報告しろよ。いい結果を待ってるから。 」


先生は私に手を振った。


私も手を振る。


手を振った方向から、母さんと弟たちが来る。


「ゆめ…ゆめぇ! 」



母さんはやってきた。
涙でお化粧が取れてて酷い顔。



馬鹿…。


親に馬鹿なんか言っちゃダメだってわかってる。




でも、

泣かなくていいのに。