妻と一緒に泣いた。
泣いて、妻も俺もどうかしていた。
だが、それと同時に
「 現在はほとんど治っている」
とも言われた。
「 娘さんも絶対治しますから」
俺は信じた。
医者の言う治療法を。
医者だけを信じ、
どんなにお金のかかることでも、
優奈が治るなら───
そう思って、お金は支払った。
最初は治っていた。
優奈は髪がなくなり、身体は管に繋がれ、いつ見ても元気じゃなかった。
でも、「 病気は良くなくなっている」
そう医者から言われた。
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