あの日から、何日が経ったんだろう。



いちかのことを忘れることはないけど、笑うことが増えたと思う。


いちかの分まで、幸せになるんだから。





そういや、私はいちかの葬式に出るのを断った。





「 なんで出ないの?」


そう聞く仁に、

「 私の代わりに、私の思いが詰め込んである手紙を入れたから。
それに、いちかの姿をみたら絶対に泣いちゃう。
私、もう泣かない。
泣いたら、いちかが悲しむと思うから。」


そう答えた。



病室の小窓から見える空。






その空の中に、いちかは笑っているよね。




私は、ここからいつでも
いちかの姿を見ているよ。