午後6時が過ぎて、看護師さんが夕食を持ってくる。
仁はものすごく眠そうな顔をしてる。
「 仁、家帰ったら…?眠そうだよ…。」
「あぁ、そうかもな。バス、乗り遅れたら大変だし。明日、昼ごろくる! 」
「 OK!
えっとー…それまでに…250個作れば千羽に間に合うんだけど…。」
私がそう言うと、仁は髪をかきあげる。
「じゃあ、俺250個持ってくな! 」
「うん! 」
私が手を振ると、彼も同じように手を振った。
「あ、ちょっと待って。 」
彼は私の元にやってきて、おでこに優しいキスをした。
「 無理すんなよ 」
そうやって足早に去って行く。