下り道だから、すぐに着いちゃう。






細い道を通ると公園があり、子供たちが楽しそうに遊んでいる。


真っ直ぐに道を進むと、そこには仁の住む青色と灰色のマンション。



中に入る前のコンクリートの地面。



そこに、なぜか彼はいた。


下でしゃがみこんでいた。

けど、私を見つけて、驚いた顔をして腰を浮かせた。


「 仁!」



「ゆめ… 」





「なんで仁、家に入ってないの? 」






「夢こそ…なんでそこにいるんだ? 」








「 私は…仁のパーカーを返しに…」





パーカーを取り出して、仁に見せた。




「 ……。 」



仁は下を向いた。





「 少し…話そうか。」




仁がそういったから、私は頷くことしかできなかった。