「 仁くん、ありがとね…。 」
「 ん?何が?」
爽やかな笑顔で振り向く仁くん。
「じゅんと友達になってくれて。 」
「あははっ…夢は鮎川のお母さんかよ。
まあ、どういたしまして。 」
「じゅんがひとりじゃないってわかってくれれば、もういいの。
じゅんにはお世話になったからね。 」
「 ほー…そうなんだぁー。
でも、あんまり他の男のこと心配して欲しくないなー。 」
すねてる
拗ねた顔もかわいいんだ。
もう、どうしよう…
ますます仁くんのこと好きになっちゃうよぉ…。
わかってる、最低だって。
何度も自分に言い聞かせた。
自分のやっていることは最低。
じゅんのこと、今は好きじゃない。
けどね、
あの時大好きだったじゅん。
そんな人を裏切ってはいけない。
そう分かってる…
私も、ちゃんと蹴りつけなきゃ
はっきりさせて、選ばなきゃ…。
でもね、
仁くんorじゅん
私の答えは
いつも仁くん。