「 なんでだろう…
なんで俺だけこんな目に会うんだ?
母さん、俺を守るために死んだ
妹は、俺のせいで死んだ
夢は…夢も俺から逃げるのか?
もう、俺の隣には誰もいてくれないのか
俺の隣は不幸の席なのか…?
だから、夢は白血病になった? 」
「 じゅん…それは違うよ…
それは私が…「 違うくなんかない。
俺の隣は… 。」
「 鮎川。」
今まで、そっと涙を流し、黙ってきた仁くんが彼に声をかけた。
「 それは、女じゃなきゃだめなのか?」
すごく真面目な顔をしてた。
「 え? 」
「お前の隣は 女じゃなきゃ駄目か?
頼れんのは夢だけじゃないだろ。
俺も。信も。一条も。
お前の隣に居れるぞ。
俺たちのこと、忘れんな。
お前が苦しい思いしてきたのはわかる。
お前は辛かった!
けど、
夢だって辛いんだ。
わかるだろ?
夢の隣にいたことがあるなら。夢がどんな性格か。」
わたし?
私はどんな性格なんだろう??