「 ねえ。私は何かの病気なんですか? 教えてください!」

「ち…違う。きっと…でも…
いや…慢性か?でも…女だから…ん。」

おじいさんは頭を抱えて
何かを考えている。

「 おじいさん?ねぇ? 」


おじいさんは私をみつめる。



辺りは静かになる。



外を見ると
少し前に晴れていたとは思えないくらいに大きな雨雲が広がっていた。


乱層雲っていうんだっけ?


雨がしとしと降っている。




「もしかして…。


いや、あくまで可能性なんだ。


100%の保証はない。


ただ昔、同じ症状の人がいた。

──その人は気付くと重症で余命は2ヶ月だった。

その人の病名を知りたいか? 」