「 そうだわ! 」
佐藤先生が大きな声で言った。
「え。どうしたの? 」
「 このコテージには専属医様がいるの!所長さんなんだけどね…。
その方に見てもらっちゃおっか! 」
佐藤先生が笑う。
私も釣られて笑う。
専属医って…すごく話が重いなあ。
まあ。いっかぁ…!
いつの間にか、部屋には
白髪のおじいさんが入ってきてる。
「 足見してくれるかなぁ…!」
私は長ズボンをまくり上げる。
そのおじいさんは目を丸くし、手が震え、冷や汗をかいて口を開けていた。
「他に 症状はあるか…⁈
どんな小さなことでもいい。 」
どうしたんだろう。
おじいさんは冷や汗をさらにかいた。
「 そういえばー…
山登る時ちょっとクラクラしたかな?
あと、ちょっと熱っぽい。」
おじいさんは真っ青になった。
もしかしてー
私は何かの病気なの?