いちかは、眠った。

私の胸の中で。


まだ、こんなに小さいんだね。



たったの12年しか生きていない。





まだ、死の恐ろしさを知らないんだと思うな。




それでも、元気に生きて欲しい。






「 いちか
精一杯生きてね、」




私はゆっくりいちかの髪をなでた。




いちかは眠ってる時、すごい幸せそうな顔をしていた。


きっといい夢を見てる。


生きているっていいことだね。





何度もそう思うよ。