次のページには、夢と俺の写真。


これ、2人で出かけたときの…。


端っこに、仁大好きって書いてある。




前、見たやつだ。








「私、本当に仁くんのこと好きだったんだね…忘れてごめんね。
今もね、写真見てて仁くんが、私のこと好きだったんだなぁってわかったよ。」



「 大丈夫っ…あり…がとな。 」



やばい。涙出てきた。

男なのに、恥ずかしい…。


心配してくれる優しさ。


前と何も変わってねぇ。



不思議なくらいに涙が出て、
涙は止まらない





「 じんくん…?大丈夫? 」




夢はポケットから、ハンカチを取り出した。





「 私の手、握ってくれたよね?
手、温かかった。」



そういって、俺の涙を拭う。




「 私のために涙流させてごめんね。
忘れてごめんね。
私、仁くんのこと好きになると思う。

その日まで、待っててね。 」




俺、待つ。





夢が俺を思い出すまで、

夢が俺を好きになるまで、




ずっと待ち続けるな─────