──私は今、コテージにいる。
「あっちゃー…
酷くやっちゃったわねぇー。 」
保健室の佐藤先生が私の足を診察中。
「 それでも…おかしいような。」
「何がですか? 」
「このあざの付き方よ…。 」
「何か問題が? 」
みかちゃんが佐藤先生に聞く。
「 そうなの。何かが違う。
私は今までたくさんの生徒と患者を見てきた。だからこそ解かるのよ。 」
佐藤先生は確か、元看護師。
だから、人生経験豊富。
「本当に…。 ただ山に落ちただけなのよね? 」
そうそう!
「って…なんでそれを? 」
山に落ちたなんて言ってないのに。
「 ふふふ…先生には全てお見通しよ」
佐藤先生は愉快に笑った。