「 あの、仁くん…
私と話してくれるかな…?話したいんだけど。」
落ち着いて、私!!
心臓がドキドキいってる
…心臓は正直なんだ。
「 いいよ。俺と話そ。」
仁くんは、私を5階から4階の屋外庭園まで連れてきてくれた。
ゆっくり車椅子を押してくれた。
病室から、何かアルバムらしきものを持って。
「 それ、なに…?」
「 待っててな。 」
優しい笑顔。
かっこいいなぁ…。
「 ついたぞ。」
そこには、ピンクのお花畑
緑色の葉が風に揺れる。
「 わぁ〜!綺麗!」
「 だよな」
私を見て彼は微笑む。
その笑顔に安心した。
私は仁くんと話すのは初めてだから…ちょっと緊張するなぁ…。
仁くんは初めてじゃないみたいだけど…