「 ゆめ。俺のことわかんない?
仁だよ。仁!」



私はゆっくり酸素マスクを外す

自分で呼吸できることがとても嬉しい。


「 母さん!じゅんに…零まで…
ちなみに、あなたは誰?仁って誰ですか? 」





「 夢!俺のことわすれたのか?
俺のこと嫌いになった?」



その人は涙目だった。


「 待ってください。本当に私、あなたのこと知らないです。」






もしかして、私この人のこと忘れたのかな?






慌てて看護師さんがやってきた。






誰かわからないけど、ごめんなさい。あなたのこと忘れてごめんなさい。