痛い…。


辛い…。





私はやっと意識がはっきりしてきた。




それより、



手が、温かいんだ。





誰かの温もり。




手は、大きくて、ごついけど、優しくて、男の子の手だった。




この手、どこかで握ったことがある気がする。







目をゆっくり開けると、
そこには、黒髪の青年がいた。





誰だろう…?




すごいイケメン。



二重で、鼻筋が通ってて、白い歯がきれい。



どこかで見たことがあるんだ。


でも、誰かはわからない…。


その人物は、私に気づいたようで、大きな声で


「 ゆめっ!」って叫ぶんだ。






「 …誰?」