「 ちがいますっ!それは、絶対にないです。 俺、夢が好きですから、今も。
夢が、俺のこと気遣ってくれたんですよ。仁に迷惑掛けたくないって…
夢、最高の彼女でした!
夢をこんないい女に育てたのは、お母さんですよね…?
夢のおかげで、俺、たくさん学べました。本当にありがとうございました!」
俺は夢のお母さんに土下座をしていた。
床に額をつけ、溢れ出る涙が床に流れ落ちる。
俺…ほんとなさけねぇ男だ。
好きな人のお母さんの前で泣くなんて…。
でも、まだちゃんと伝えないといけないことがあるんだ。
「 俺は…!俺はこれから、夢の支えになれるか分かりません。もしかしたら、夢の精神的ストレスの素になるかもしれません。俺のせいで、夢が泣くかもしれません。
だから…
そうなったとき
お母さんが夢のこと支えてあげてください。お願いしますっ…!
夢を…ひとりにしないでください…!
どんなときも、愛してあげてください…お願いします…!」
身体全体の汗と目からの涙が顔を伝って流れ落ちる。
額から血が出てもいい。
これで死ぬなら、男としてどれだけ光栄だろう…?