「 ゆめっ!
ゆめ…大丈夫か?
おい!しっかりしろ。
ゆめ。」
仁の呼びかけに答えきれないくらいに、体全体が痛いよぉ…
目をつむると、
天国が近くにあるような…。
「 おいっ! 」
仁がぼんやりとうつる。
仁がどこかに行っちゃう…
行かないで。
行かないで。
待って…
ひとりにしないで。
ナースコールのボタンにも気づかなかった仁は走ってどこかに行った。
次に、
ぼんやりうつるのはいちか。
「 ゆめお姉ちゃん…?」
いちかはナースコールを呼んだ。
「 だれか…!夢お姉ちゃんが…」
私の意識が遠のいていく…___