それから、辛い抗がん剤治療の5日間
毎日仁はやってきた。
「 よぉ。 」
抗がん剤治療5日目
やって来た仁の手にはたくさんのノートがあった。
「 どうしたの?そのノート」
「 あぁ…これか。
これから、俺、夢の病状をノートに書いていくことにした。
もし、辛くなったとき楽になると思うんだ。
どんなに辛くても、このときは頑張ったんだって思い出せば、夢なら頑張れるはず…な?」
私のこと、そんなに思ってくれてるんだね……。
もう、このころは仁を好きな気持ちで頭が支配されていた。
じゅんは初日以来、全然病院に来てくれなかった。
彼氏なのに、
私のこと、本当に思ってくれてるのか不安だった。