「なる、私、今から本当のこと話すね。とりあえず聞いてて？ 」
「うん。聞くよ、いつまでもね。 」
なるにとって、聞きたくないことかもしれない。
なるが、傷つくかもしれない。
でも、自分の心を、誰かに受け止めて欲しかった。
「私、まだ仁が好きなの。 」
なるは暫く何も言わなかった。
でも、そのあと笑顔で
「 うん、知ってた。」
って言ったんだ。
「なるも仁のこと好きだよね？ 」
「 うん。
でも、あたしはゆめと仁の恋を応援するよ？夢と仁のこと、いっぱい傷つけた。それに、大好きな親友と大好きな幼馴染のことを応援しないわけないじゃん！
がんばれ、応援してるよ」
なるは一体どんな気持ちでこれを言ったんだろうか。
なるの心の痛みは計り知れない。
でも、なるの言ったこの言葉に私は嘘がないように感じた。
それは、なるを信じているから。
