服を持ってきていない私は、
なるの水玉模様のワンピースを借りた。
なるは色違いの水玉模様のワンピース。
「お揃いだね! 」
私たちは笑いあった。
「ゆめ、ゆめっていま誰と付き合っているの? 」
私は飲んでいたコーヒー牛乳を吹き出しそうになった。
「うゎ…ちょっと、こぼさないでよねー? 」
「 ごめんごめん。 」
「 じゅんと付き合ってるよ」
「じゅん?誰それ? 」
鮎川くんの名前がじゅんだと知らないなるは頭を悩ませていた。
「鮎川くん!
えっと…キャンプで一緒だった… 」
「 えええええええええ!! 」
なるは驚いていた。
まあ、鮎川くんだもんね。
不良っぽいし、金髪だし、あんまり学校来ないし、ピアス開けてるし…
彼の心を知らない人は、きっと驚くと思うな。
「 なんでー!なんで鮎川?
あの不良男なの!?」
私は笑いながらも昔のことを話した。
結婚の約束をしたこと。
昔、彼のことが好きだったこと。
忘れていた私を許してくれたこと。
告白されたこと。
全部、全部話したんだ。