「 今、まだあたしは仁が好きなの。夢も、まだ仁が好きだよね。夢は、あたしのせいで仁と別れた。あたしのせいで、夢も仁もきずついた
あたし、夢の親友の資格ないよ…。」



目から流れ落ちる涙。


雨音が心に響く。


まるで、雨がナイフで私を刺しているみたいで、とても辛かった。


「 なる、私ね。
仁と別れて、新しい彼氏ができたの。
だから、大丈夫だよ。
なるが仁と付き合っても、何も思ってないよ。だから、私はなると親友に戻りたい。学校に来て欲しい。私は、なるにいろいろ言われても、やっぱりなるが大好きだよ。」





涙が溢れた。




「 ごめんなさい…

あ…たし、最低…で…ごめん…なさい…。


…こん…な最低な…人間だけど…。だけど。

だけどぉ……

夢の…親友に戻って…いいの?…

学校に…行っ…てい…いの…?」





声がしゃくりあげてて、うまく喋れない。



でも、夢は穏やかな目をしていた。



きっと、気持ちは伝わった。




「いいよ。夏休みが明けた時、なるが学校に来るの、待ってる。待ってる。 ずっと待ってるよ。 」



夢の目にも涙。