やっと、辿り着いた懐かしいなるの家。
なるのお父さんは学校の先生。
なるのお母さんはパート勤め。
なるのお兄さんは双子で、
鳴臣さんと陸臣さんっていうんだ。
何度も、何度もこの道を通った。
それは、この家の近くに仁の家があるから。
仁の家はマンション。
狭いから、小さいときは
よくなるの家に遊びに行ってたらしい。
それくらいに広いんだ。
私の家も、広いってよく言われるけどそんなもんじゃない。
私の家1.5個分くらいかな。
チャイムを押そうと思ったとき、
私は手が震えているに気付いた。
私は震える手を抑えながら、私はチャイムを押した。
なるは、いるのかなぁ…??