大好きな、仁。 大好きで大好きだからこそ、私は別れを選んだ。 これ以上、仁が傷つくのは見てられない。 仁は泣いてた。 私も、泣いてた。 キラリと光り輝く涙は 仁の頬をぬらしてた。 その涙の美しさ。 私はきっと、一生覚えてると思う。 前に進まなきゃ。 進まなきゃ、 何も見えない。 歩けない。 仁との別れは、私の背中を押してくれたんだ。 そう思って、明日から生きていこう。