ガララ──と扉が開くとなるが入ってきた。
「 ゆめっ!どうしたの…?仁が病室から出て行ったよ…?」
「 うん、そうだね。」
冷静な私とは違って、なるは落ち着いて無かった。
「なんで? 」
「 別れたの。」
「 なんで別れたの?」
興味津々に聞いてくるなるとは違って私はなるにイライラを隠せなかった。
仁が言ってた。
事故の写真なのに、なぜかシャッター音が聞こえたって。
だれかが、写真を撮ったんだね。
犯人はきっと…
なる、だよね?
なるの家だし、
なるは仁が好きかもしれないから。
だったら…誰のせいで別れたか、なるが一番知っているはずだよね?
なる、もう隠せないよ?