二人きり…何か照れるな。



「 どうしたの?」

夢は照れてる俺をからかうように話しかける。



「 夢。16歳おめでとう。」


俺は花束を出す。




「 わあ〜すてきー!」



やっぱり笑ってない。


「 花言葉とかで選んだんだぞ‼︎
夢の好きな明るい色!」


俺は夢の近くに花束を持っていくと、夢は顔を赤らめる。



チョコドーナツは鳴海が持っている。



あとは、指輪と手紙を渡さなきゃな。



服の裏に隠した手紙。



夢への愛を語った馬鹿みたいな手紙。




手紙なんか先生以外に書いたことない手紙を。



この時の俺はまだ知らなかった。




俺にとっての悪夢のカウントダウンが







今───────。








始まった。