「 ありがとうー! 」

嬉しそうに夢は笑う。


「はいっ! 」と、鳴海は誕生日プレゼントを渡す。


デコられたコルクボード。


夢は笑っていた。



それを鳴海は微笑ましく見ていた。





でも…




何か違う。




夢は笑っているけど、笑っていないんだ。




何年も夢を見てきた。


俺には分かる。



「 わぁ〜!すっごい可愛い。 」


夢と鳴海が話していたのを止める。



「 ごめん鳴海。俺ちょっと夢と二人がいいから、、、出てくれないか? 」


鳴海は頬を膨らまして「 はーい」と言いながら病室を出る。



二人きりで話したい…。





夢。
どうしたんだ?


声を掛けてあげたい…。