「 んじゃ。ごちそうさまでしたー。」


俺は鳴海の家の玄関で靴を履き、お辞儀をして言う。

「 あれー。もう病院いくの?早くない?」

「 まだいかねーよ。花取りに行ってプレゼント買わなきゃな!」


「 一緒にいくー!」


「 いい。俺一人で行く。
じゃあ。 」


俺は足早に鳴海の家を出る。



危ない、危ない。
鳴海の家は危険な匂いがする



気のせい…だよな?


まあ、いい。
俺は雑貨屋に行く。



自転車をこぎ、中へ入る。

またしても、女。女。


男一人は恥ずかしい…
鳴海に来てもらえばよかったかもな。



気を取り直し、夢は何が欲しいだろう?



タオルかな?


それともシャーペン?


手帳?



いや、俺だけにしかあげられないものがいい。



サイフを見るが、夢とのプリクラは今までで10枚ほど。
コルクボードに貼ることなんで出来ない。


俺は考える。


今、俺に出来ること。



夢が笑顔になる方法。




…そうだ!