私が意識を失った日の翌日。




仁は私に会いに来た。

仁の顔には大きなあざがあった。

「仁。どうしたの?そのあざ。 」

「 ああ。電柱にぶつかったんだ」

笑いながら仁は話した。

私は仁を信じて、疑わなかった。



でも、その日仁のお母さんから
電話があった。

「 もしもし…咲田ですけど。 」

「 ゆめちゃん? 」

「 あ!仁のお母さん。」


私は何度か仁の家に遊びに行ったことがあるので、仁のお母さんは知っていた



「 ゆめちゃん、白血病になったんだって?大丈夫なの?」

「はい。あ、仁にはいつもお見舞いに来てもらっていて…すっごい勇気をもらってます。 」

「そのことなんだけど。仁がね…。 」

私は仁のお母さんの話を聞いて呆然としてしまった。