階段の1段目に来ると、涼助先輩がとまった。



「俺最初に行くから、真夏ちゃんついてきて。真夏ちゃん転ばないように瞬一は最後ね」




「はーい!」




「ったく…お前落ちてきたら…覚えておけ」




げっ…


瞬一先輩怖い!




昼に…


プールサイドで手当てしてくれた瞬一先輩はホントどこ行っちゃったんだろ…





「じゃぁ気をつけてね。俺が中間くらいまで行ったら来てね」





上が見えるか見えないかの長い階段。





「瞬一先輩、いつ行きます?」





「行く時なったら俺が言うから、お前だまってろ」