ピッ



ストップウォッチの止まる音が微かに聞こえる。




「瞬一先輩!あたしのタイム…」




タイムは…




「…まだまだだ。とりあえずバタフライ、特訓だ」





やっぱり…





「…わかりました」


はぁ…


瞬一先輩の指導キツそう…


ってかあたしどうしたらいいんだろ…





「…あそこで待ってろ」





へ!?



あたし今何も言ってないよね!?
まさか顔にでてた…?



あたしは先輩が指差す方向へ向かい、座って待機した。



あたしがさっきまで練習していたコースでは、蒼太先輩が泳いでいる。