真夏side
数日後のお昼休み。
「まーなーちゃん!」
あたしとゆりでお弁当を食べているところに来たのは…
「りょっ…涼助先輩!?」
うっそぉ!
なんで教室に涼助先輩が!?
教室のあちこちからキャーキャー聞こえる。
「ほら、真夏の王子様の登場だよ。行ってきな」
「ちょっとゆり!そんなんじゃないってば!とにかく行ってくる!」
あたしは涼助先輩のいるところへ急いだ。
周りから痛い目線を気にしながら、涼助先輩に駆け寄った。
「涼助先輩!なんでここに…」
「ちょっと顧問から頼まれちゃって。2週間後、水泳部で2泊3日の合宿行くから、はいこの紙」