「っ…」




瞬一先輩…震えてる?





「瞬一…せんぱ…い…?」





瞬一先輩…?






「俺…いや、なんでもねぇ…悪かったな」



あたしを突き放した瞬一先輩。


瞬一先輩、何か隠してる?





「瞬一先輩…!あたしに…何か言うことがあるんじゃないですか…?」




瞬一先輩は外をみて、ズボンのポッケに手を突っ込んだまま、何も言わなかった。




月明かりで瞬一先輩の顔がうっすら見える。






「瞬一先輩…?」




下から瞬一先輩の顔を覗き込む。