瞬一先輩の目の前まで…




あと10歩。


9…8…7…6…





5…4…3…2…





1





ギュッ






えっ…






「…わり…少しだけ」





瞬一先輩があたしを包み込むように抱きしめる。



あたしの顔は瞬一先輩の胸にあたる。




あたし…何も言えない。
どうしたんだろ…




瞬一先輩?