真夏side
そして夕方。
「じゃぁね、真夏ちゃん、瞬一」
「涼助、気をつけてな」
「涼助先輩!お疲れ様でしたっ!」
「うん、ありがとう。じゃぁね」
涼助先輩は荷物を持って、家へと帰って行った。
2日目も見たいってさっき言ってた。
でも用事があるから帰るって言って、涼助先輩は帰ってしまった。
そして…瞬一先輩と2人きり。
瞬一先輩は黙ってエレベーターに向かって歩き出した。
あたしも慌てて瞬一先輩についていく。
「瞬一先輩、部屋に戻るんですか?」
「…他になにがあるんだよ」
「で…ですよね…」
あたしは一体何を聞いてるんだ…。