「…あいつのどこがいい?」


正直、心が落ち着かない。




「真夏ちゃんかわいいよね。俺は真夏ちゃんが好き」




あいつのことが…好き?





「瞬一、本当は瞬一だって、真夏ちゃんが好きなんだろ?そうじゃなかったら、あの時ミーティングあるとか言って真夏ちゃんを連れて行かないよね?」





真顔の一樹。


コイツ…本気だ…





「瞬一、本気で泳ごう。じゃぁ、あとで」




一樹はプールへと向かって行った。




一樹が真夏を…



この間から怪しいとは思ってたが…本気だったとは思わなかった。




一樹にあいつを…瀬野真夏を渡さねぇ。


デートなんかさせるもんか…