「おい鈴香…お前は…はぁ…」



背後から聞こえた声は…



「もう!せっかく真夏ちゃんと仲良くなろうとおもったのにぃ!涼助のいじわる!」



「昨日と同じこと言うな!お前の抱きつく相手こっちだろ」




涼助先輩は廊下を指差した。



「あー!蒼(ソウ)ちゃん!」


そしてすぐに蒼ちゃんと呼ばれた人に抱きつく鈴香先輩。


そ…蒼ちゃん?



「涼助先輩…あれは…」




「…谷垣蒼太(タニガキ ソウタ)。サッカー部に所属してるけど、水泳部の助っ人でもあるんだよ。そして、見ての通り鈴香の彼氏。俺たちと同じ2年生ってわけ」