「じゃぁねーゆり!」


「ばいばーい!」



あたしは急いで部室に向かった。

今度は迷わないように、色々考えながら。



「あった…」




やっとたどり着いた部室。

今思えばこの水泳部って文字、鈴香先輩が書いたのかな?


トントン



『はぁ〜い!どーぞ!』



「失礼します…ってうわっ」


ガバッ



「来てくれた!真夏ちゃんだー!!」



いきなり抱きついて来るのは昨日と同じで…



「あの…鈴香先輩…!」



昨日は涼助先輩がいたから、離れたけど、今日はなかなか離れてくれない。



部室の奥には瞬一先輩がいるけど、ケータイいじってるだけだし。