近くまで行くと林さんが瞬一先輩に声をかけていた。



近くには見守る翔。




「瞬一先輩っ!」




近くまで行くとおでこから血が出ていた。





「…瞬一先輩、この女の人をかばって殴られたんだよ」





翔が静かに話した。





林さんをかばった?






「…なんとも…ねぇよ…」




口を静かに動かした瞬一先輩。




「瞬一先輩…」





「林…さん。涼助と一緒に…みんなのとこ戻ってて」





瞬一先輩は話続けた。





「涼助、中学の友達と会うの滅多にねーだろ…戻れ…」





「瞬一…」



「瞬一くん…ごめんなさい…」