涼助先輩も出て行ったのに…




瞬一先輩って…叫んだ…






「真夏…?」





あたし…





「あたしも行く!」





あたしは勢いよく走り出した。





「ちょっと真夏!」





後ろからゆりの声が聞こえるけど、あたしは走り続けた。





「…瞬一先輩…」





あたしが目の当たりにした光景。





瞬一先輩が砂場で倒れている。





「瞬一先輩!!」




瞬一先輩!

どうしたの…?


何があったの…?





「真夏ちゃん!」




涼助先輩に名前を呼ばれたけど、全然耳に入ってこない。