「あ…ありがとうございました!」



慌てて立ち上がってお礼を言う。




「いーえ!じゃね!また」





また…?




「本当にありがとうございました!」




頭をさげてお礼を言う。




「助かったよ、一樹」



瞬一先輩が一樹さんを見た。




「またね、瞬一」




そういって一樹さんはどこかへ行ってしまった。





「…気をつけて歩け…」




瞬一先輩…



「はいっ!」




あたしは立ち上がり、翔とゆりのいる方向へ歩き出した。