階段へ行くと瞬一先輩がいた。 「…」 何も言葉が出て来ない。 「瞬一先輩っ…ごめっ…」 瞬一先輩があたしにタオルを渡してくれた。 その優しさが嬉しすぎて、涙がこぼれ落ちる。 「泣きたいなら泣け…誰もお前を責めねぇよ」 瞬一先輩… 「…ぅっ…瞬一…せん…ぱい…うっ…うわぁぁん!」 あたしは思いっきり泣いた。 悔しいのはもちろんだけど、瞬一先輩の優しさが嬉しかった。 頭に何かが置かれた気がした。