「真夏ちゃん!いけーっ!」 涼助先輩…? 涼助先輩が応援してくれている… 負けたくないっ! あたし…県大会に行きたい! 残っている力で、思いっきり手も脚も動かす。 残りもあと少し。 ゴールがはっきり見えてきた。 もう少しっ! 「いけるぞっ!」 瞬一先輩の声っ…! 最後の力を振り絞って脚を一生懸命うごかす。 もう少し… もう少しでゴールに手がとどくっ! そして… 「…っ…はぁ…」